チモシ一[Phleum pratense L.)採草地における2番草収穫後の 再生草を利用した晚秋期の放牧期間延長

摘要

酪農経営の一戸当たり飼養頭数は近年増加傾向を示し，経営規模の拡大が進行しており（農林水産省2017);これに伴つ て自営農業労働時間が増加するなど労働過重も進行してい る。この対策として，コントラクタ一やTMRセンターの活 用に加え，放牧利用により飼料生産や牛群の飼養管理労力の 軽減を図ることが有効とされる（杉戸20ほ)。北海道におけ る放牧期間は概ね5月上旬から10月下旬（農林水産省 2011)である力s.11月中旬以降の本格的な積雪期を迎える まで放牧期間を延長することにより，労力やコストを更に軽 減できると期待される。