生産調整と土地改良

摘要

昨年11月，国は，米政策全般の再構築を図るため，「生産調整対策」,「稲作経営安定対策」および「計画流通制度の運営改善」の3つを柱とする「新たな米政策」を決定し，今年度の生産調整面積を96万ha強とした0生産調整が昭和45年に始まって以来，最大の面積で，実に仝水田面積の36％弱にあたる。 もはや限界であろう。 また，1人1年当たりの米の消費量も，昭和45年には95kgであったが，平成8年には67kgと減少し，依然として消費減の傾向が続いている。 さらに，今秋には,在庫が370万tにもなると予想され，米価のさらなる下落が懸念される状況である。