組織の連携，地域での展開

摘要

学際研究や産、官、学の連携がさけばれでから久しい。 農業土木は，元来，暗渠排水など主体となる分野を除き，他の学とも共有する科学技術を取込み，それらの総合と応用によって独自の分野を築いてきた。 また，多くの現場課題の解決のために研究と事業技術との密接な連携により進められてきた。 しかし，農業土木の具体的成果をすみやかに，そしてよりよく発現していくことが求められている現在，これまで以上に技術や組織の連携が必要であろう。 それぞれに本来の目的はあろうが，たとえば構想と計画と実施との間を適切にっなぐことや，また研究と技術と事業に関わる組織の連携をより強めることなどで，よりよい解決にいたる課題が多いように思われる。