ヤーコンの栽培と新品種「サラダオトメ」

摘要

1985年，日本に導入きれたヤーコンSmallanthus sonchifolia（Poeppig＆Endlicher）H．Robinsonは，アンデス高地原産の多年生キク科作物で，カンショに似た外観の水分が多い塊根を着生する。 ほのかな甘味としゃきしゃきした食感をもつ塊根は生食に適し、幅広い調理適性があり,炒め物，煮物，掲げ物に良く，また食品加工素--斬としての用途も広い。塊根ま作物の中ではずば拔けて多量のフラクトオリゴ糖を含み，食物繊維，ポリプユノールも多くーフラクトオリゴ糖の機能性に加え抗酸化性と食後過血糖抑制作用が報告されている。近年に明らかになった栽培適地では驚異的ともいえる多収が記録され，無農薬栽培も容易であることが判明している。 このため健康機能性に富hだ安全な根菜，加工素材としての栽培 - 普及が期待されている。 しかし，デンプンが無く水分の多い塊根は従栗のイモの概念と異なり，利用へのとまどいが強く，一般家庭への浸透は緩慢であった。 このため，導入当初から栽培 - 普及に取り Mhだ農家 - 農業団体の多くは苦しい道をたどったが，近年にヤーコンの知名度が上昇し，栽培 - 普及の展望が拓けてきている。