飼料イネ研究の取り組みと技術開発状況

摘要

農林水産省の委託研究『食料自給率向上のための21世紀の土地利用型農業確立をめぎした品種育成と安定生産技術の総合開発』（略して「21世紀土地利用型プロ」）が農業技術研究機構を中心に平成13年度からスタートした。 このプロジェクト研究は食料 - 農業 - 農村基本計画を踏まえ，すでに実施中の「麦類品種緊急開発プロ」，「転作作物プロ」，「次世代稲作プロ」，「自給飼料基盤プロ」及び「地域総合研究の一部」を統合 - 拡充し，土地利用型農業経常における高度輪作営農体系の確立を行なおうとするものである。 「21世紀土地利用型プロ」ほ1～7系で構成されており，飼料イネはこの中の3系「飼料作物の新規形質品種の育成と収穫 - {製技術の開発（略して「飼料作物」）」の中の大課題として位置づけうれている。 本稿では，「21世紀土地利用型プロ3系」における取り組みを中心に飼料イネ研究と技術開発の現状を紹介する。