露地野菜の養分吸収特性に合わせた施肥法

摘要

施肥は作物生育を良好にし，収量を増大させることを目的にして，人為的に作物の必要成分を補給することであるが，気象，土壌など環境条件，作物の栄養要求性，経済性，労働効率などのほかに，農耕地からの肥料成分の流出による環境悪化を考慮して行わなければならない。 露地野菜は，一般に多施肥で肥料成分の利用率が低く，普通畑作物の窒素潜脱量が1.5～2.0kg／10aであるのに対し，野菜作では6.0～8.0kg／10aであるといわれている。 農業用地下水の調査結果でも，露地畑地帯で硝酸態窒素の汚染が進hでいる。