湿害回避のための大豆耕うh同時畝立て作業技術

摘要

北陸地域の耕地に占める水田の割合は約90％と全国に比べて非常に高く，人豆の作付けの多くは水田転換畑で行われている。 しかも北陸には束粘土水臣1が広く分布しているため，多くの大豆は排水が不良な水田の転作作物として栽培されている。 転換直後の圃場における大豆播椎時の耕うhは，砕土性の低下が問題であるため，なるべく十壌が乾燥する梅雨前に行われている。しかし，耕うh後数日経過し，乾燥した圃場に播種を行っても降雨まで発芽せず，初期生育の遅れ等が発生する。 一方，大豆は，播種後に湛水状態になると短時間でも苗立ち率が低下し，さらに梅雨時期に湿害を受けると初期生育が不良になる。 そのため，気象条件に左右されずに安定して発芽し，その後の湿害を受けにくい状態で栽培する技術が強く求められている。