九州電力における野菜工場開発の取り組みについて

摘要

科学技術庁資源調査会が，その調査報告書「植物工場の展望と課題（1987年）」のなかで，植物工場の研究開発課題として，植物に関する基礎的研究（植物機能の解明，新品種、新植物の開発，生育管理技術の開発），環境制御と自動化に関する技術開発（高効率光源の開発，太陽光利用技術の開発，機械化、自動化技術の開発）及び，それらを統合した「生産のシステム化」を指摘してから10年以上が経過した。 その間，植物工場は農林水産省の補助事業の対象に取り上げられ，一定の普及を見せるなど，生産現場における実用技術として注目されつつある。