環境保全，循環型農業の必要性を強くアピーリレー北海道で第41回農業電化研究会を開催－

摘要

本協会は10月9，10の両日，160名余の参加を得て北海道札幌市内のホテル札幌ガーデンパレスを主会場にした第41回農業電化研究会を開催した。 9日に9支部の研究発表，特別講演を，10日に現地研究会を実施した。 研究発表に先立ち本協会の森本宜久会長は「北海道はクリ－ン農業に活発に取り組hでおり，本日の研究発表には環境をキーワードとした内容のものがいくつかあり，今後の皆様方の研究活動に役立てて頂ければ幸いである」とあいさつした。 このあと来賓の佐藤洋農林水産省農産振興課琵術対策室長と西山泰正北海道農政部次長がそれぞれあいさつ，続いて干場信司酪農学園大学教授による「循環型酪農の現状と展望」をテーマにした特別講演が行われた。 干場教授は「牛乳1パックを生産するのに2～3パック分の糞尿が排出される」と酪農経営で糞尿問題が深刻化している現状を指摘し，①「循環」から見たわが国の酪農の現状，②なぜ循環が成立しなくなったのか，③今後どのようにしたら循環型になるかを説き，循環型農業を創造していくために，経済効率だけの評価から総合的評価への視点，物質環境を基本とする酪農生産システムの再構築という頂点からそれぞれ具体策などを提示した。