二ガウリ促成栽培環境下におけるCO_2局所施用の効果

摘要

二ガウリは沖耦県では「ゴーヤー」と呼ばれ、 県民に親しまれる最も重要な特産野菜のひとつで ある。近年では全国的な認知度も高く、県外では 北関東や九州で広く栽培されている。県では、冬 場の比較的温暖な気候を活かした施設園芸品目の 生産が盛hである力5'、 二ガウリにおいても冬春期 に適した品種を育成することで、周年生産が可能 となり、他産地で生産が難しい低温期に県外に出 荷できるようになつている。二ガウリは、冬場でも無加温で栽培が可能であるが、1-2月の低温 期には樹勢の低下や果実肥大速度の鈍化が起きる ため、この時期に安定的に生産するための技術が 求められている。着果負担のかかるこの時期に光 合成を活発にさせ、草勢を維持することで、収量 や果実品質の安定化が期待される。そこで、我々 は二ガウリの光合成を活性化させるためにCO_2 施用を行い、生育促進と収量に対する効果の検証 を行った。本稿では、その研究内容を紹介する。