日本農業祭大賞にみる先進的な農業経営の実像

摘要

去る3月19日，東京NHKホールで「日本農業寛大賞」と「日本農筆賞特別賞」および「日本農業賞特別部門、第1回“食の掛け橋賞”」の表彰式が行われた。 日本農業賞は，日本放送協会，JA全中，都道府県農協中央会が主催，農林水産省などの後援で実施しているもので，今年で34回目。 同賞は「世界の中の日本農業の確立をめざし，意欲的な経営や技術の改革と発展に取り組み，地域社会の発展に貢献している農業者と営農集団」を表彰しているもので，個別経営と集団組織の部に分けている。 農業寛大賞，特別賞，優秀賞を設けており，また，今年から新たに「特別部門、第1回“食の掛け橋貰”」を設定した。 日本農業賞には個別の部で107件，集団組織の部で91件，“食の掛け橋賞”は37件の応募があった。先進的な農業者と集団組織の経営概要を日本農業寛大賞を受けた個人、団体の審査講評からみる。