イチゴ栽培における強制換気の効果について

摘要

近年のイチゴ生産では，省力化や作業性の向上を目的とした高設栽培（養液栽培）の導入が進hでいる。 しかしながら，高設栽培は必ずしも収量増加をもたらすものではないため，高設栽培の導入が生産者にとって満足できる設備投資になっていないのが現状と思われる。 高設栽培の導入効果を高めるためには，施設の利用期間の拡大を図り，収量増加を実現させることが重要である。 そこで筆者らは，イチゴ促成栽培においては，高温期となる定植時期と収穫末期において，温室内の気温上昇を抑制することができれば，収穫期問の前進と延長が図られ，その結果として収量増加を実現し，高設栽培の導入効果が高まると考えた。