国際化時代と新基本法の基本課題～新基本法はWTO体制とどう切り結ぶか～

摘要

農業基本法の見直しが公的に宣言されたのは、1994年8月の農政審議会「新たな国際環境に対応した農政の展開方向」においてだった。 すなわち「昭和16年に制定された農業基本法については、制定時に比べ社会経済情勢、特に、国民の農業、農村への期待や農政が目指すべき目標が変化してきてお叶、また、国際化の進展といぅ状況変化もあることから、新しい時代に即した国民的コンセンサスを明確化する意味でも見直すべきとの意見が大勢である」としている。