「若い女性」農業者の受け皿から「若い女性」による農業改革へ: 山形ガールズ農場の挑戦

摘要

「農業に挑戦する若い女性の受け皿になる」。農業生産法人国立ファーム株式会社山形ガールズ農場(以下、山形ガールズ農場と表記)の代表の菜穂子氏の言葉だ。当然ではあるが、この言葉の裏には、こうした受け皿がまだまだ不足しているという認識がある。実際のところ(本誌の読者であればよくご存知のとおり)、農家出身ではない若い女性が職業として農業を選択するのは、そう簡単な話ではない。一般的なケースとしては、もちろh「農家に嫁ぐ」という方法があるが、これは婚姻と職業選択がセットになっているものであり、通常の職業選択とは質が異なるものである.