農民と市民の協働による「農業生産クラブ」と生産、消費を兼ねた「在来品種保全クラブ」の勧め〔5〕 第1部（5)第4章ソバ在来品種などの協働生産、保全運動

摘要

わが国で重要な植物遺伝資源の1種であるソバ在 来品種など（戦前からの数少ない育成品種を含む） の保全運動を，国公立の農業試験研究機関や心ある 民間種苗会社などの協力も得つつ，農民と市民が協 働して生産'消費しながら行う運動である.この運 動を進めるためには，植物としてのソバと作物とし てのソバの実態を知った上で，生産者と消費者が協働し，栽培、利用しながらソバ在来品種の保全運動 と自家育種を兼ねた自家採種を進めることになる.そこで，ここでもダイズゃナタネに準じながら， 植物ならぴに作物としてのソバの特徴を知ること から始めよう.