(公益社団法人）日本技術士会による農業テキスト 『農業、農村、食料をめぐる事情』の紹介一農業及び蚕糸科目一（13)【II.農業一12】肥料取締法と肥料の検査

摘要

肥料は，農業生産の重要な基礎資材であり，その 品質の保全に関しては，早くから法的規制がなされていた.すなわち，明治20年代には，有機質肥料 に異物が混人されて，肥料の品質が低下することを 防止するため，民間の流通業者が自主的な検査を実 施していたが，'肥料の使用量の増大に伴い，法的な 検査制度の確立を要望する意見が強まり，明治32 (1899)年に旧肥料取締法が制定された.