大阪から女性一人で移住。ミ力ン農家を20年間続けられた理由一熊本県宇城巿三角地区で夢のミ力ンづくりを求めて一

摘要

もう20年以上 前になる。著者 が大学院生の 時，指導教員と その友人が開く 「兵庫県有機農 業研究会の有機 農業塾（以下， 有機農業塾)」 に，当時の著者 と年齢も近い荒 井純子氏（写真1)が塾生として通ってきた。聞くと，農業 を志して動きたく，有機農業塾というのがあ るのを知って，わざわざ大阪から通っている という。その時は，農業以外の仕事をしなが らだった力翌年にはその仕事をやめて，農 家になるために動くというのだ。年齢もさほ ど変わらない彼女の真の強さは，当時院生 だった私には魅力的で，それ以来ずっと彼女 と繋がっている。いっか，彼女のことをまと めたいと思いながら，この機会を得たので， 改めて彼女の行動，理念，そして現在をまと め，農業を続けてこられた理由について考え てみたい。