水田作経営における耕うh同時敵立て播種作業機の大麦 一大豆作汎用利用技術導入の評価

摘要

北陸地域には，排水不良の重粘な土壌の水田転換 畑に，生産調整の関係で大麦や大豆等の転換作物が 作付けされている.この傾向が強い新潟県J地域では水稲一大麦一大豆作（以下，「2年3作体系」）の 水田作経営が水稲一大豆作になる場合も少なくな い.その原因は，大麦単収の低迷，大麦収穫後から 大豆播種までの作業工程の煩雑化にある.他方，地 域実需から一定量の大麦生産への要望は強い.大麦 一大豆作は，単収水準，大麦収穫後の大豆播種まで の作業が降雨リスクに影響され，作業合理化による 作業性の向上が急務である.以上の課題をクリアできれば，大麦—大豆作は大麦単作や大豆単作より所 得増加や土地利用高度化という点で意義は大きい. 以上の点は，1990年代中葉の先行研究ではあるが， 八巻ら"や土田2)が一定の助成金、単収水準を前 提に2年3作体系の意義を指摘している.