放射能汚染の実態評価と生活再建の課題: 俣町山木屋地区の場合

摘要

千葉大学では旧計画的避難区域である福島県伊達郡川 侯町山木星地区における調査、支援活動を継続している。 山木屋地区では東電福島第一原発の事故以降.暮らしが 奪われたままであるという圧倒的な現実が存在している 力s,避難者の中には，いずれ故郷に戻るという希望を持 つている方が多数いる。その思いこそ現地に入る我々が 最も尊重すべきことである。しかし.帰還後の暮らしの 場には被曝による健康リスクカゝII実に存在する。それで も帰還を望む方々が諒解するのであれば，その意思は尊 重すべきであるということが我々の基本的なスタンスで ある。未来に対する"理念"を共有すること，その実現 のための学術的な支援を継続することが大学の役割であ ると考えている。