営農段階を考慮した地表排水性向上のための 水田管理シミュレ一ション

摘要

水田からの地表排水の促進は，収穫機械の進入および 走行をま担保する卜.で，稲作において最も重要な管理項目のひとつである。特に近年進められている人画圃塲整備においては，排水距離が長くなることから，地表排水 の確保をより強く怠識する必要がある。地表排水に大きく影響するのが田ば面の均平精度である。 これについては说地での実測のほか，コンピュー夕シ ミュレ一シヨンによる検討も行われてきており，均平精 度はもとより，そこに緩傾斜や田面排水小溝(圃場墨 水溝とも呼ばれる。以ド，明渠）などを付ゾした際の排 水促進効果や排水速度について論じられてきた。さて，木報で注目するのは，営農段階における地表排 水促進のための配慮につt、てである。圃場幣備基準に は「均平面を用排水路ごとに区分し,それぞれの均平標 高が问-か，排水路側を低くする」とある。これは圃場 整備段階での話だが，農家は営農段階において様の配 慮，すなわち排水路側や水尻側が卨くならないように， 代かきなどで運土すると考えられる。さらに農家は，状 況に応じて明渠を设置する。しかし，これらに閲する知 见の畜懫は末だに卜分であるとは言えない。