酪農から楽農，LOVE農へ 一北海道標津郡中標津町（JA中標津）の取り組み一

摘要

北海道の東に位置す'る中標津町は人口約24,000人-乳牛飼養頭数約40,000頭、草地面積23,400 ha (中標津 町役場統計，2018)広大な農地と冷涼な気候を活かした 大規模草地型酪農を主幹産業とする町である。明治44 年の入植当時は畑作中心であつたが，大正12年の冷害 を機に乳牛が導入され，有畜農業が推奨された。昭和 20年代から30年代にかけて酪農への転換が進hだが， 昭和35年をピークに30年代の後半からは農家戸数は減 少に転じ，従来の小規模家族経営から，一部においては 従業員を雇用する大規模法人経営も出現した。中標津 町にはJA中標津と，隣町の別海町の一部を区域とする JA計根別があるせ,ここではJA中標津の取り組みに ついて紹介をする。