蹄骨掌縁切痕と縫際点部蟻润の関連性

摘要

競走馬の長期休養に繋がることがある蹄壁下の空洞病変「蟻洞」ほ、その70%以上が蹄反回時 に負荷が集中する蹄尖に発生し、中でも内外の白 線が合流する蹄尖中央部の「縫際点（図1)」に 多くみられる。一方、蹄骨先端の窪み「掌縁切痕(図 2)」が大きい蹄は縫際点も大きく、掌縁切痕の形 状は縫際点の形成に関わっていることから、蟻洞 の誘因である可能性がある。そこで、J RA育成 馬を対象にX線検査による掌縁切痕の形態調査を 実施するとともに、縫際点に形成される空洞病変 との関連性に関して調査したので報告する。