トレッドミル運動中のサラブレッドを用いた馬用エルゴスピロメーターの信頼性の検討

摘要

本論文は、私が総研で2002年に担当した、シドニー大学のEvans教授との共同研究（招碑研究）の成果として作成したものです。ウマにおける呼吸器の異常を評価するため、ヒトでは一般的に普及している流量計（息を吹き込hでCOPDや喘息などの診断に用いる医療機器）のウマ版を作製し、その測定機器としての精度を確かめた、非常に難易度の高い研究でした。本機械を臨床応用するには様々な課題が残っていますが、ウマの新しい診断装置の開発に向けた小さな一歩です。本論文は、2009年2月に東京大学から博士号を頂くに至った博士論文の構成論文にもなっています。