くすりを使いこなす22:鎮痛解熱消炎剤（3)-ステロイドの使い方、考え方2(前編）

摘要

ステロイド剤は各疾病に対して汎用されている薬で あるのにもかかわらず，どのようなボイントに目を向 けて処方すべきかが分かりにくい薬である。確かに使 いこなすことの難しい薬である力、言い換えれば，使 いこなすことができればきわめて大きな武器になる薬 でもある。ヒトおよび伴侶動物医療ではステロイド剤 の種類.そしてそれぞれの主剤に対する剤形も多種多 様であり，用途に応じて細かく使い分けをしなければ ならないが，幸か不幸か国内で販売されている牛用の 副腎皮質ホルモン製剤は1%プレドニゾロンか水溶性の0.1%デキサメタゾンの2製剤，それも注射剤しかな い。開き直った言い方になって申し訳ない力5,要は1% プレドニゾロンと0.1%デキサメタゾン注射剤を使い こなせるように理論武装できればよい。