肉牛改良のための期待後代差の利用：Part 2

摘要

先月号で，この遺伝的改良法の基礎を学hだ。 今回，それがどのように働くのかを種々の事例で紹介する。 Part 1では，期待後代差についての方法と計画を示した。 今軌ま，純粋種とコマーシャル農場において，この道伝的選抜法がどのように生産性に責献するのかを検討する。 期待後代差が選抜技術として導入された当初，この技術は，ある生産者からは懐疑的にみられてきた。しかし，その後の現場のデータにより，両親の期待後代差を用いた慶子の能力予測（分娩の容易性，成長率，母性，枝肉形質）は有効でみることが判明した。期待後代差は，純粋種の産子の情報に基づいているが，多くの研究によると，純粋種の種雄畜から得られた期待後代差と雑種産子の能力の問には正の関係があると報告されている。もし，実測の差違が予測される差違と同等であれば，種雄畜間における形質のEPDがそれぞれ1kg変化する毎に，産子の能力が1kg（2．2 lb）変化する。