カナダのブロイラー鶏生産者における食品の安全および 適正生産管理規則の使用に対する知識と考え方

摘要

力ンピロパクターとサルモネラは， カナダにおいても細菌性食中毒の主 要な原因である。ブロイラー鶏がこ れらの病原体に汚染されており，生 あるいは調理不十分な汚染鶏肉の消 費は人の感染におけるリスク要因で ある。処理における介入や消費者の 啓発への過度の依存は，汚染鶏肉の 消費に伴う公衆衛生リスクの制御に おいて到底効果的とはいえない。したがって，適正生産管理規則（GPP) やH ACCPの原則が農場から食卓の連 続における各段階で実施されるべき である。カナダでは，ブロイラー産業が rSafe, Safer, Safest」と呼ばれる農場 における食の安全（OFFS)プログラ ムを策定した。このプログラムの概 要は，安全な鶏肉の生産を保証する 義務化されたGPPおよび強く推奨さ れるGPPである。この認証を受ける ために，生産者は義務化されたGPP を実施し，農場での監査をパスしな ければならない。その後3年ごとに 監査を受けなければならず，その間 には部分的な監査もある。現在，力 ナダの農場の85%以上がそのプログ ラムを実施し，82%が認証を受けて いる。このプログラムを効果的に実 施するためには，生産者がその有用 性を信じ，義務化されたGPPを実施 する能力を有し，そしてそのプログ ラムによつて防止あるいは制御でき る危害を認識しなければならなレゝ。 ブロイラー生産者によるGPPの使用 は米国，英国およびオーストラリア で評価されたが，これらの要因は力 ナダでは調査されていない。