動き始めた家畜福祉認定基準--長野県松本家畜保健衛生所の取り組--

摘要

戦後の食糧難を経て、日本人の体格向上のために良質なタンパク源の確保が求められ、畜産振興の時代が訪れました。 牛やヤギなどの草食動物は、人が食料として利用ができない草を、また鶏や豚は家庭から出る残飯を主な餌としました。 低価格なタンパク源の確保を求められた時代、畜産経営は大規模化し、食堂や食品工場から出る残飯を餌にしました。 高品質な畜産物が求められた時代、餌は残飯から輸入穀物を原料とする配合飼料に変わりました。一方、省力低コストイヒのために、家畜の自由は少なからず奪われてきました。 狭い飼育かごに入り、身動きが取れない。寝床がないため、ふhの上に寝ている。病気で苦しくても誰も気付いてくれない－。