相次ぐ台風で道内酪農甚大被害 今後の生産維持へ万全な対策を

摘要

8月中旬以降、四度にわたって 北海道に上陸、接近した台風は、 道内各地に大きな被害をもたらし た。酪農HI係では、停電に伴う生 乳廃棄や畜舎損壊、乳牛の斃死な ど直接的被害が発生。さらに、ト ゥモロコシの倒伏や牧草の収穫遅 れ、停電や断水の影響による乳房 炎の増加なども加わり、今後の生 乳生産への影響が懸念されている。北海道では8月17日からのわず か1週間で、観測史上初となる三 つの台風（7号、11号、9号）が 連続して上陸した。この台風で被 害が大きかったのは道東。一部牛 舎や飼料畑の冠水のほか、大規模 な停電が発生したことにより、生 乳廃棄も余儀なくされた。さらに、 8月末には再び台風10号が道内に 接近。今度は十勝や道南、道央に 甚大な被害を与えた。中でも、十 勝の一部地域では大規模な断水、 道路寸断なども相次ぎ、集送乳は 大混乱に陥った。