六九七号の倒木散水発生－九～十月の集中発生で高い成果－

摘要

鹿児島県大崎町の中屋久夫さh（五四）は、シイタケ年植八、〇〇〇本、肥育牛一一頭、畑作三鈴の複合経営を行う。シイタケについては、高中温性品種の六九七号を導入し、秋の「倒木散水」操作による集中発生で大きな成果を上げている。 一〇年前までの中屋さhは、夏期の浸水発生にも取り組み、ほぼ周年で生シイタケを生産していた。 しかし、浸水による夏出し栽培は、ほだ木の消耗が激しいこと、そして作業の労力配分を考え、夏出し浸水操作を中止した。現在は、九月中旬～十月末にかけて倒木散水操作による生産（生主乾従）をうため、高中温性品種の六九七号を導入している。使用方法は、一〇年くらい前まで使用してきた秋、春生え品種三五七号の発生操作を応用したものである。