東北地方における秋子、春子の発生に向けた事前管理の実践例

摘要

今年の天候は、9月上旬に関東～東北を直撃した台風9号などの影響もあり、昨年と比べて8～9月の降水量は多く、原基も順調に形成された（グラフ①②）。 10月は各地で、原基確認なども行われると思うが、昨年の結果と比べてみてほしい。 多くの原基が確認できることだろう（写真①）。 豊作のための第1条件は整ったといえる。 （ただし、岩手県の南都以南や北部の8～9月の降水量は、県央部に比べて少ないので、10月に入ってからでも散水が必要である。 ）しかし、冬季から春先にかけてのほだ場環境が悪ければ、せっかく原基が出来ていても、春子が豊作につなげられないこともある。