中国西北内陸部の「商学産業」事情寧夏回族自治区のきのこ見聞記

摘要

寧夏回旋（ねいかかいぞく）自治区（以下寧夏と略称）は、中国全体を地図でみるとほぼ真h中から少し西側の黄土高原地帯に位置している。ただ、中国では、地図で見る中央から東側に多くの人が生活し、東部沿岸部に経済活動が片寄っているため、寧夏は、中国北西部に位置すると称されている。中国全図をみていると小さくみえるが、目を転じると台湾や日本の九州、中国地方とほぼ同じ面積である。しかも寧夏の西部から北部にかけて黄河が貫流しており、小河川の流域しか頭にない日本人にとって地図上だけではその地の正確なイメージがわかない。多くの日本人にほとhど知られていない寧夏であるが、古都長安、今の西安を出てまもなくのシルクロードが横切っている所、高校の世界史で習う西夏王国の所在地というと何となくわかる人もいるだろう。このため、古くからの交易の要衝地で、西側の3000を超す賀蘭山脈がゴビ砂漠からの風を遮り、黄河の水の恩恵を受ける自治区政府のある銀川は、文化の発祥地にふさわしい所で、多く居住するイスラム教を信じる回族の自治区となっている。