シリーズ：大動物診療のための臨床解剖セミナー＜7＞:後肢，肢端部（中足、趾）の臨床解剖

摘要

質問：牛の後肢階端（中足、趾）の構造とそこを走る主な血管神経を教えて下さい。 ポイント：後肢も臨床的には肢端部が重要と趾なります。 肢端の構造は前肢と類似しますが，若干異なりますのでそこを中心に整理します。 解説：（骨格／関節）足根骨以下は前肢と相同の中足骨，その下端部で2本の趾骨（基節骨，中節骨、末節骨）がそれぞれ鞍関節を形成し連結します。 しかし，中足骨は中手骨より長く，その横断面はより四角形を呈します。 後肢では下腿骨と足根骨との間の関節を飛節といい，中足骨と趾骨を繋ぐ関節の球節と区別します。