繁殖和牛の栄養改善

摘要

私達獣医師は家畜の健康と生産性を高めるため 様々な症例を経験し，そこで得られた知識を実際の 臨床現場で再び応用している。そして，家畜の疾病 原因の多く力、摂取した飼料の濃度や組成に深く関 係していることも学hでいる。牛の栄養摂取量は， 個体の様々なコンディションの影響下にあり，摂取量を妨げる何らかの問題点が日常的に生じている。 また，栄養摂取量や自給飼料の栄養特性を曖昧にす ることによって，本来得られるはずの生産物を失つ ていることも多いのではないだろうカゝ。残念ながら 我々獣医師は，飼料に関する豊富な知識を持ってい るとは言い難く ，疾病発生時に血液検査所見をもと に診断する作業に比べ少々興味を欠く力;，臨床現場 では重要なスキルとなることは想像できる。