「平成15年牛乳生産費統計」から

摘要

WTO体制の下、更なる生産コストの低減が求められ、我が国酪農の安定的な発展のためには、乳用牛改良の推進とともに、個体能力を最大限に発揮させる飼養管理技術の推進を図ることが重要である。また、昨年8月からインターブルが実施する乳用種雄牛の国際比較に参加したことで、本格的な改良の国際競争に突入した。 ここでは、個体能力の向上がいかに生産性の向上にとって重要であるか、牛群の平均乳量の差が生乳生産コスト及び収益性に及ぼす影響について、農林水産省統計情報部「平成15年牛乳生産費統計」をもとに組み替え集計した結果から見てみよう。