プロイラI用配合飼料とその給与バタ—ンに関する考察(17): 前期飼料編その一四-発育コント口ールの理論とその可能性5

摘要

希釈飼料給与期間(四-二日齢)の飼料摂取量と増体の比(飼料要求率)は、飼料の希釈段階に応じて増大した。すなわち、希釈飼料給与鶏は対照鶏よりも栄養価の低い飼料を摂取しているため、その低い分を補完しょうと飼料摂取量を増やしたが同等の增体が得られなかつたため、飼料要求率が悪化した。しかし、その傾向は再給餌と共に薄れ、〇-四二日齢の通期で見た場合は、希釈飼料給与鶏は希釈飼料による影響を何ら受けていないかのような飼料要求率を示した(有意差なし)。こうなれば、生鳥一キログラム当りの飼料コストを考慮した場合、希釈飼料の方が安価であるため、希釈^^を用いた発育コント口 —ルは飼料コストを節約でき、経済的にもメリットがあることになる。加えて、摂取量から籾殻の摂取量を差し引いたのが先月号表ーで紹介した最終列に示された「調整」飼料：増体(飼料要求率)である。この値は、総飼料摂取量から、四-二日齢に摂取した籾殻の摂取量を差し引いて計算したものである。