岩崎大藏50年の盆栽歴

摘要

岩崎氏は大正5年(1916)、四国南予(現在の愛媛県西部)に生まれた。父や祖父が庭造りや植木が好きだった影響か植物好き-に育ち、近在の山から実生苗を引いてきて楽しむような少年だったという。大阪丁稚奉公時代や応召しての計川年にも及ぶ軍隊時代にも、鉢植を楽しhだ。復員後数々の商売を手がけ服地販売で成功、以後事業家として大きく成長する。昭和40-50年代には四国有数の事業家として知られ、西条商工会議所会頭を務めるまでになる。その間も鉢植.盆栽の趣味は続き、多忙の時期は石鎚山を見て息を抜き、暇があると山を歩いてストレスを解消した。山歩きの途中、盆栽になりそうな苗をみつけ持ち帰ったり、縁日や植木市で気に入つた盆栽を買うこともしばしばだつた。