ハウスブドウ

摘要

9月はハウスブドウの良品生産を続けるための根づくりをする重要な時期です。 優良園は不良園に比べて緬根が多くなっています。 収穫後で疲労が残っていると思いますが土壌改良は必行作業ですので10月末位を目安に計画的に実行しましょう。 ブドウを良品多収し樹齢を1年でも長く維持することは大切な技術です。 ハウスブドウは露地栽培に比べて根が少なくなる欠点があります（1月号参照）。 ですから養水分を吸収する細根づくりが重要になってきます。 今月になれば秋根が伸びてきますが，春根を含めて根は化学肥料だけの土より腐植を多く含む土壌を好みます。有機物の多く入った土壌はふわふわとして柔らかく，通気性や保水性など物理性が改善されています。このような土壌になれば硬い土壌に比べて施した肥料が一時的に過剰吸収されたり欠乏することも少なくなります。