ナシ

摘要

5月中～下旬は，ナシ樹の養分転換期です。 これまで貯蔵養分で生育してきたナシも，今月中旬からは新生養分で生育します。 早期に展葉し葉色の濃いことが，ナシの高品質安定生産につながります。 開花が終わり実どまりが確認できる頃から，予備摘果をはじめます。開花後15～20日日頃に，1果そう（一つの果台）に1果を基準とします。摘果の判断がつかない時には，1果そうに2果を残し，次の摘果で1果そう1果とします。 残す幼果は，3～5番果で果こう部が太くて長く，果形のよい幼果を残します（図1）。 1～2番の偏平な幼果や子花果，果そう葉をもたない幼果は，できるだけ摘果をします。 予備の摘果が早いはど，残された果実の肥大が促進されるので大玉生産につながります。