わが岡山のマスカット〔第15回〕-風土、人、技術－【ダッチライト温室，根城制限栽培など数々の新技術：大内稔（その2）】

摘要

ダッチライト温室で栽培を始めるとき，計画的に多くの大苗や移植樹を密植し，その年から果実を生らして資本の早期回収を図った。その植え付けには，大内さhらしい様々な工夫が盛り込まれたが，後のマスカット栽培技術に変革をもたらした価値あるアイディアは「盛り土植え」であった。 この大温室が水田跡に建設されたことから，水田の粘土層の上に良質の培地を盛り，そこで樹を育てる方式を採った。 该苤病梗冈缙诔蓤@化」，「盛り土栽培」の3つのキーワードは，今考えると広島果樹試験場の今井俊治氏が開発した「密植、根城制限栽培」の考え方と全く同じものであった。