温室プドウ

摘要

11月には，時間を争う忙しい作業は少なく，今年の作柄を振り返る絶好の機会です。ブドウ の生育，樹勢ゃ果実の収量,品質を振り返って，来年の栽培技術と収益の向上に向けて，作戦 を練りましょう。今年は，3月下旬から4月前半まで雨が多く，日照が少ない日が続き，この時期が開花期に 当たった加温作型では，結実，幼果の発育がやや不良で，最終的な果粒の大きさもやや小さい 傾向がありました。5月から6月にかけては日照が多く，温度も高めで，ここで開花に至った やや遅い加温，無加温作型の初期生育は概ね順調に進hだと思います。梅雨は6月3日-7月 20日ごろまでで，ほぼ平年並みで，梅雨明けから8月上旬まではよく晴れて，高温となりまし た。このため，果粒軟化時期がこの高温期に当たった作型では日射病の発生が多い園地もあつ たと思います。その後，お盆ごろから台風の襲来が続き，一転して多雨'日照不足となり'こ のころ成熟期を迎えた作型では，裂果が多かったと思います。