温帯性サンゴの光合成一温度特性とその測定法

摘要

刺胞動物のイシサンゴ甑は，体内に掲出棟と呼ばれる渦鞭毛藻類の一種Symbiodinium microadriaticumを共生させており，その光合成は，サンゴの生育やサンゴ鵜川別封こ大きく買献している。 なぜなら，栄養陳として生成した有機物をサンゴに供給するだけでなく，石灰化による骨格形成の促進に働くからである。 サンゴの生理学的な研究は，これまで熱帯 喪鞄в颏蛑行膜诵肖铯欤瑹嵘烊证违单螗搐喂夂铣伤俣趣衔露壬蠒Nに伴い直線1馴二増加する傾向があることが明らかになっている（Coles＆Jokiel 1977，Muthiga ＆Szmant 1987，梶原ら1995）。 一方，分布北限の狐紳城に／l．息するサンゴに関しては，その生哩学的な知見は先安であるにもかかわらず，研究例は少ない。 JacquesetL11．（1983）やScll111eJ（1993）は，洞帯域のサンゴの光合成速度も猟鹿上界に伴い直線的に増加するとし，Howe＆Marsllall（2001）は，剛糾州では増加がみられなくなるとした。 しかし，これらの研究では，温庇条件の設定数が少ないために，窮の傾向を読みとるには不十分な点があった。 そこで，著者は温帯性サンゴの光合成および呼吸速度と温度との関係をより詳細に調べることを目的に測定法の検討も試みながら研究を行った。