水稲直播栽培における雑草防除の現状，課題，展望一平成22年度公開シンポジウムより一: 福井県の湛水直播栽培の現状と問題点

摘要

福井県の水稲直播栽培面積は，1990年代には 500 haに満たなかった力气2000年代に入ると急増し， 2008年には3,000 haを上回り，2009年では水稲作付 面積の11%強を占めている。播種法は，湛水直播が 97%と大部分である。1990年代にはヘリコプターによ る散播栽培が60%以上を占めてレゝたが，高精度条播 機の導入とともに条播面積が急増し，2009年には約 94%が条播栽培である。直播用品種として，当初は短稈で倒伏に強い早生の 「ハナエチゼン」および中生の「キヌヒカリ」の2品種で全体の90%を占めていた。しカゝし，1999年頃より 「コシヒカリ」の作付けが急増し，2005年には全直播 面積の約85%を占めた。