ィネ品種SurjamukhiとKissinの雑種後代で見られる雑種崩壊現象の原因遺伝子の連鎖 分析

摘要

インド型イネ品種Surjamukhiと日本 型ィネ品種KissinのF2世代では短稈、少分げ つの弱勢個体が5/16の頻度で出現する雑種 崩壊が観察される（Oka 1957).この現象は二 つの劣性遺伝子が関与しており，Kissinと Surjamukhiはその一方を持ち，両遺伝子が劣 性遺伝子ホモ接合，または，一方の遺伝子が 劣性遺伝子ホモ接合でもう一方の遺伝子がへ テロ接合のときに弱勢を示す.すなわち， Kissinの遺伝子型をhbA-k hbA-k/HbB-k HbB-k, Surjamukhiの遺伝子型をHbA-s HbA-s/hbB-s hbB-s (仮称）とすると，hbA-k hbA-k/hbB-s hbB-s, HbA-s hbA-k/hbB-s hbB-s, hbA-k hbA-k/ HbB-k hbB-sの3遺伝子型で雑種崩壊が起こ る（図1).本研究では，雑種崩壊原因遺伝子 の座乗位置を推定するため連鎖解析を行つ た.