益田川治水ダム建設事業の概要―益田川ダム供用開始

摘要

益田川流域では、古くから度々洪水による被害を受けてきたため、昭和36年から河川改修事業に着手し、様々な治水対策が図られてきた。しかしながら、その後も繰り返し大きな洪水による被害に見舞われ、なかでも昭和58年7月豪雨（日雨量326m）では、死者39名、全半壊家屋1，700棟あまりという未曾有の被害を受けた。 このため益田川水系においては、最近の降雨資料を加えて治水安全性を見直すことにより、抜本的に改訂した治水計画が策定され、益田川治水ダム建設事業を計画した。