低利用飼料資源の活用一自給率向上を目指して一第1回根菜類/サツマィモ國

摘要

輸入穀類を中心とした養豚用配合飼料の価格は、輸出国のエネルギ—政策や気象条件などの影響によつて変動し、養豚経営にダメ—ジを与えています。この改善の一助として、国内生産の資源活用が重要となります。耕種作物は本来、食用に栽培されており、食用に適さないものを地産地消の形態で飼料利用してきました。よって、飼料として生産量が安定していないため、有効性が唱えられても配合飼料が安定供給される背面で実際の利用に取り組まれる機会が少なくなりました。しかし、作物によっては品種改良が進む中で、食用と飼料用の2区分ができると同時に、収穫量の増大で余剰生産されたものが飼料として利用されるようにもなつてきました。加えて、食品リサイクル法(食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律)の施行があり、そこでは廃棄される有機資源の飼料利用が奨励されています。さらに、科学技術の進歩はこのような有機資源の利用が生産物に与えるメリットを詳細な部分で証明できるようになり、この資源活用によるブランド化を促す結果となつてきていま