自給飼料を活用した牛乳の 高付加価値化

摘要

日本の飲用牛乳の生産量は減少を続けてお り、さらに今後の消費動向予測によると、乳製 品は増加するものの、牛乳の消費は大きく減少するとされている（薬師寺、2010)。このよう な中で、近年、飼料や飼養方法を限定して生 産した牛乳が市場に出てきている。この中には オーガニックの飼料、非遺伝子組み換え飼料、飼料米を使ったものや放牧をしていることを特 徴にしたものなどがある。このことは生産者や メーカ一が乳牛の飼養方法にこだわりを持ち、 消費者も購買の際にはそれぞれの情報をもとに 選択している結果であると思われる。一方で、 飼料の違いによって生産乳にどのような特徴が現れるのかについての情報はほとhどない。