給飼、搾乳作業の自動、軽労化による つなぎ飼い牛舎の高度管理

摘要

従来、家族労働力を主体とするつなぎ飼いでは労力的に経産牛50頭規模が限界とされてき た。しかし、平成10-12年頃から粗飼料と濃 厚飼料の自動給飼機（商品名MAXフィ一グー） が普及を始め、平成15年10月には搾乳ュニッ ト自動搬送装置が市販化（商品名：キヤリロ ボ）されてから、乳牛100頭規模の飼養が可能 となった。これをベースに開発を進めた「牛体 情報モニタリングシステム（キヤリロボが収集する個体乳量データと自動給飼機とを飼養管理 プログラムを介して連動させ、乳牛個体能力に応じて各種飼料の給与量をコントロールするシ ステム）」（図1)が平成21年8月に市販化（商 品名：チャレンジマン20)された。つなぎ飼い牛舎での省力的多頭飼養と精密飼養管理が両 立する生産性の高い経営の基本システムとな り、さらに高度な管理を目指して改良が進めら