つなぎ飼い牛舎新増改築時に改善したいポイント - 搾乳、飼料給与省力化のために

摘要

北海道における酪農家1戸当たりの乳牛飼養頭数は増加傾向にあり、2007年2月の畜産統計では100．6頭と100頭を突破した。　要因には、多頭数の乳牛を省力化されたフリーストール牛舎および搾乳舎で飼養管理するメガファームなどに代表される法人経営などが増えていることがある。しかし、家族労働による40～50頭のつなぎ飼養の酪農経営も多く、さらには放牧を組み入れた経営も増えている。　近年、乳牛個体ごとの飼養管理をつなぎ飼い方式でより徹底して行いたいとの酪農家の要望から、これらの作業時の負担を軽減する管理技術が開発され、経産午80～100頭と規模の大きなつなぎ飼いによる酪農経営が増えている。