デイジイットグラス品種「トランスバーラ」 を用し、た黒毛和種子牛の育成

摘要

暖地型牧草トランスバーラを含むディジイット グラス（旧称：パンゴラグラス）はローズグラス、 ギニァグラスに次ぐ沖網県の主要な暖地型牧草であり、本県の2008年度飼料作物作付面積 (5,800ha)の17% (986ha)を占めている"。トランスバーラの原産地は南アフリカで、1973年に碌国フロリダ大学で育成され2)、本県へは1982年に台湾より導入されている。沖綞県畜産研究センター（旧沖綞県畜産試 験場）では1994年からトランスバーラを含む Digitaria属の新蓦：K 3品種と口ーズグラス1品 種の特性評価試験を開始した。その結果、トラ ンスバーラはローズグラスよりも乾物生産性（収 量性）や、乾物消化率および粗タンパク質含有 量が高く、品質に優れていること力示された。トランスバーラは1998年に沖11県の奨励品種 として認定され、沖繩県畜産研究センタ一およ び普及指導機関は沖耦県内に実証展示圃およ び種苗圃の設置を行うなど普及への取組みを本 格的に開始した。同時に、研究分野ではサイレ ージ利用適性、家畜への粗飼料給与効果、放 牧利用適性、草地造成法など畜産農家がトラン スバーラを有効に利用できる実用化研究と技術 開発が進められてきた。