東京農工大学農学部附属硬蛋白質利用研究施設

摘要

本施設は昭和44年東京農工大学農学部付属皮革研究施設として創設され、昭和51年に現在の名称に変更された。創設の目的は畜産物または動物資源の総合的かつ効率的利用に役立つ研究を推進することである。 硬貨白質基礎研究部門と皮革研究部門の2部門からなり、スタッフは教授2、助教授2、助手2、技官1で構成されている。 畜産動物は最終的には食肉原料となるが、動物体重の半分以上は内臓、皮、骨、血液、足、頑などの副産物で占められる。 このうち皮（毛を含む）と骨は硬タンパク質を多く含むことからその効率的利用には、このタンパク種の性質を十分に明らかにする必要がある。 皮は古くから華やゼラチン原料として利用する産業が確立されている。 しかし従来の技術体系はこれらの硬タンパク質原料の一部を利用するのみで、未利用部分は原則として固形廃棄物や排水汚濁物質となっていた。 そのため資源の効率的利用と環境保全問題を中心課題として硬タンパク質利用を本格的に扱う研究機閑として本施設が創設された。